こんにちは黒犬です。
VA線を簡単に分岐・接続できる、超便利な「ワゴ」
実はエアコンの信号線に使用する事はNGなんです!
今回は、なぜ「ワゴ」をエアコンの信号線に使用してはいけないのか?と、正しい接続方法を紹介します。
なぜ「ワゴ」をエアコンの信号線に使用してはいけないの?
ルームエアコン・3線式のエアコンの信号線は
1・2が「電源」
2・3が「信号」
を送っています。
繊細な信号を送っているVA線の接続に「ワゴ」を使用すると通信異常を起こします。
ワゴとは
被覆を剥いたVA線を差し込むだけで簡単に「接続」「分岐」できる超優秀な端子です。
住宅や店舗などのVA線を使用する電源線の多くに使用されています。
分岐も得意です!
エアコンの信号線に「ワゴ」を使ったら?
普通に動きます。
しかし、経年劣化すると「通信異常」が起こります。
メーカーが修理に伺い、信号線に「ワゴ」が使用している場合100%工事不良と判断されます。
差込が動くと簡単に通信不良を起こします。
どれだけしっかり固定していても、VA線の銅線や被覆は温度で微妙に伸び縮みします。
冷媒配管や保温材も同じです。
「ワゴ」内部のバネと銅線が少し擦れただけでも、エアコンの「信号」に雑音が乗って、通信できない場合エラーとなります。
もちろん、屋外の使用は問題外です。
テープを巻いてもダメです!
正しい接続方法
「通信異常」を起こさないように信号線を接続するには
「圧着」しましょう!
※メーカーによっては「圧着」と「ワゴ」の混同を避けるために「信号線の途中接続禁止」とされている場合があります。
おすすめの圧着端子
CE端子です。
「絶縁被覆付閉端接続子」といいます。
屋内なら圧着するだけで、テープを巻いたりする「絶縁処理」が要りません。
専用の圧着ペンチとCE2・CE5を常備しておけば無敵です!
屋外での使用・どうしてもテープを巻きたい時
CE端子を屋外で使いたい時や、どうしてもテープで処理したい人は膨らんだ部分を切ればOKです。
切ってテープを巻けば違和感ありませんね。
屋外で圧着する場合は「自己融着テープ」を巻いて、「絶縁テープ」で処理しましょう。
CE端子の上にテープを巻くと、「隙間」ができるだけでなく見た目が非常に悪くなります。
膨らんだ部分を切るのにかかる時間は、そこにテープを巻く時間より確実に短いです。
横着せずにきちんと処理しましょう。
上の黒線「そのままテープ」
下の白線「膨らんだところを切ったCE端子」
CE端子や「リングスリーブ」がない場合には普通の丸端子でも代用が可能ですよ。
きちんとテープで「絶縁処理」して下さい。
まとめ
エアコンの信号線に「ワゴ」を使用するとNGです。
メーカー修理の際には確実に「工事不良」と診断されます。
接続するときには正しく「圧着」して下さい。
CE端子は「修理」の時にも大活躍します。
工具箱に「CE端子」と「圧着ペンチ」をお忘れなく!
絶縁付き端子は結構使えます!
Y端子は本当に便利ですね!
ありがとうございました。