工事、施工結果について、当サイトは一切責任を負いません。工事、施工は自己責任でお願いします。
エアコン工事を始めた方や、DIYでエアコンを取り付け、交換したい方にもわかり易くルームエアコンの取り付け方を紹介します。
室外機に「配管」「VA線」を接続していきます。
室外機に冷媒配管を接続する
室外機の「フレアナット」を外します。
「フレアナット」と「バルブキャップ」にそれぞれレンチをかけて、フレアナットを外します。
フレアナットと室外機の配管接続部の間に「銅キャップ」が付いています。必ず外します。
「銅キャップ」が残ったまま配管を接続すると、フロンガスが流れません!
室外機を置きたい位置において、配管を曲げます。
配管接続部の位置(赤丸)と、配管を2本まとめてテープを巻き始める位置(青丸)に印をつけます。
このままだとやりにくいので一旦室外機をどけて、赤丸の位置で断熱材を切ります。
パイプカッターで銅管を切ってフレア加工します。
↑フレア加工の方法はこちらをご覧ください
配管にテープを巻いていきます。(室外機に配管を接続した後からテープを巻くことはできないので、この時点でテープを巻きます)
ガス管(太い方)と液管(細い方)のそれぞれに青丸の位置までテープを巻いて、青丸の印の位置から「ガス管」「液管」「VA線」をまとめてテープを巻いていきます。
室外機の横でVA線が外に出ていると不細工なので、VA線を配管の内側に入れてテープを巻きます。
テープの端は剥がれやすいので、目立たない位置で切ってしっかり押さえて貼り付けます。
エアコンテープは「粘着テープ」と「非粘着テープ」があります。
「非粘着テープ」は綺麗に巻きやすいですが、将来紫外線でテープがパリパリになった時にボロボロに剥がれて非常に汚くなるので、屋外では「粘着テープ」をお勧めします。
フレアナットで配管を接続します。
フレアナットは必ず奥まで手で締め付けてから、レンチを2丁使って締め込みます。
手で奥まで閉めておかないと、フレア部が伸びたりネジ部が破損します。
フレアナットの締め付けトルクは、弱すぎたらフロンガスが漏れるし、強すぎたらフレア部がちぎれたりフレアナットが割れます。
仕事でエアコンをするなら必ず「トルクレンチ」を使用しましょう。
締め付けトルクは↓
フレア部に組み付けオイルを付けておくと、将来のガス漏れのリスクがぐんと下がります。
VA線を接続する
VA線は「ガスバルブ」「液バルブ」の間を通して立ち上げます。
VA線の切る位置とおさえの位置に印をつけて、被覆を剥きます。
VA線ストリッパーがあれば無茶苦茶便利で綺麗に加工できます。
VA線を色通り差し込んでカバーをつけます。(VA線の差し込みの長さは、室外機本体か工事説明書に記載されています)
「電線おさえ」の部分(この室外機はカバーと併用)はVA線の灰色の被覆のところをおさえます。
真空引き
「室内機」「室外機」共に配管が接続できたら、「真空引き」をします。
こちらもご覧ください ↓
エアコン工事・修理の最後の仕上げ「真空引き」 真空ポンプの使い方・冷媒充填
室外機の「チェックジョイント」に圧力計のホースを繋ぎ、真空ポンプを運転します。
圧力計の針が真空(-0.1Mpa)まで下がり、バルブを締めても真空ポンプの音が変わらなければ真空引き完了です。
この状態で室外機からホースを外してはいけません。
必ずプラス圧にしてから、チェックジョイントからホースを外します。
室外機のバルブキャップを外して、4mmの6角レンチでチェックジョイントの付いていない液バルブ(細い方)を少し開けて、0.2Mpaぐらいまでフロンガスを流してバルブを閉めます。
その状態で少し待って圧力計の針が下がってこなかったら、チェックジョイントからホースを外します。
「液バルブ」「ガスバルブ」共に全開にします。(動かなくなるまで開けます)
2つともバルブが全開になっているのを確認してから、バルブキャップとチェックジョイントのキャップを閉めます。
カバーを付けたら完成です。
まとめ
真空引きが終わった後にチェックジョイントのない液管のバルブを開けてみるのは、配管の途中が塞がっていないかの確認にもなります。
フレアナットにある「銅キャップ」を外し忘れていると、圧力計は上がりません。
テープ巻きの部分は非常に目立つ箇所なので、丁寧に巻きましょう!
テープ巻きが雑だと、せっかく頑張った仕事全部が雑なイメージをお客さんに与えてしまいます。
ありがとうございました。