エアコンの工事・修理の作業は時に力仕事です。
重いエアコンや道具、ボンベ圧縮機を運んだり持ち上げたりします。
力任せになっていませんか?
力だけに頼ると、第一に疲れるし将来体を壊します。
今回は、力の上手な使い方と呼吸法を雑に紹介します。
※注意 ネタです!
硬いビスを緩める
たとえ4mmのミリネジでも、オーバートルクで締め付けたビスは手廻しのドライバーで緩めるには至難の技が必要です。
手元に18Vのインパクトがあるなら目一杯締め込んでみてください。
電工ドライバーでは緩めるのに大変な思いをします。
正しい緩め方
硬いビスを緩めるにはそれなりの道具が必要です。
Weraとスイスツールのドライバーです。世界最強のドライバーです。
実はグリップがボール状になった「電工ドライバー」よりこの形状のグリップの方が遥かに力が入ります。
しかも先端の精度が半端なく、両方共磁石なしでもビスの保持力がすごいのです。
根元にスパナやモンキーレンチがかけれるので、楽に緩めることができます。
ビスにドライバーを押し付けながら、じわっと回転させます。
力の移動と呼吸法で緩める
そんなドライバー持ってないよ!
って人は既存のドライバーで「技」を使って緩めましょう!
まず、右足を前に出し左足を後ろに引きます。
間隔は肩幅ぐらいで右足は正面、左足は40度ほど左に向けます。
その状態で軽く膝を曲げて重心を下げます。
右手でドライバーを握り、左手でドライバーをビスに押し付けます。
まだ全身は脱力しています。
では、ビスを緩めます。
・左腕は固定したまま、腰の回転と左足に体重を移動させることでビスにドライバーを押し付けます。
・右腕の肘の角度を保ったまま、膝を伸ばす動きと右肩の回転でドライバーを緩める方向に回転させます。
この二つの動作を同時に行います。
脱力状態から瞬時に力が入ることで、爆発的な回転力を生みます。
大事なことは、この時に息を吐き続けることです。
「ハッ!」と瞬間的に息を吐いて止めてしまうのではなく、息を吐き続けます。
「えい、え〜い!」ぐらいでちょうど良いです。
室内機などを持ち上げる
工事では、重たい室内機や室外機を運ぶことになります。
ここに無駄に力を使うと、後の作業に支障が出たり将来腰の痛い人になります。
「ああ、この人は腰が悪いんだろうなぁ〜」って感じる歩き方の人は結構います。
重いものは足で持ち上げましょう!
重たいものは足の力で持ち上げる
機械を持つのは手で持ちますが、上に持ち上げるには足の力を使います。
膝をしっかり曲げた状態で機械を持ち、膝を伸ばす力で上にあげます。
この時に足の裏と腰が垂直になる姿勢で行わないと腰を痛めます。
この時の呼吸も吐き続けるです。
基盤のクリップを外す
意外とてこずるコイツの外し方です。
簡単そうで、それなりに難易度が高いのでてこずりやすくなっています。
ラジペンで摘んでみます。
摘めるものならなんでも構いません。
右手で摘んだなら、左手の指を基盤の裏に入れます。
ここでも呼吸を使います。
ゆっくりと息を吐いて、吐き終わると同時にラジペンなどでクリップを摘みます。
息を吸いながら、基盤を持ち上げると同時に、摘んだ力を抜きます。
ファストン端子を抜く時も、同じように息を吸い込みながら行います。
まとめ
呼吸が全てです。
力を入れる時は「息を吐き続ける」ことが基本になります。
逆に差込を抜いたりする時は「息を吸いながら」です。
「呼吸」と「重心」を意識することで、今まで以上に力が出たり楽に作業ができるかもしれません。合気の呼吸です。
長い階段を上がったりして息苦しい時は、ゆっくり肺の中の空気を全て吐いてしまいます。
息が上がっている時は、呼吸が浅くなっています。
いったん吐き切ってしまうことで初めて、深呼吸ができます。空手の呼吸です。
信じるか信じないかは、あなた次第です。
ありがとうございました。