エアコンの故障の確認を5〜6月にしたほうがいい理由

 

こんにちは黒犬です。

エアコンの運転の確認を5月から6月上旬までにしておいたほうがいい理由と、点検のポイントを説明します。

 

エアコンの運転の確認を5月から6月上旬までにしたほうがいい理由

7・8月の修理は2週間以上待たされる

 

7月に入りみんなが一斉にエアコンを使い出すと、エアコンの修理件数はいきなり大量に出ます。

各メーカーのサービスマンがそれぞれ1日に6件から10数件の修理に伺います。

それでも修理件数はどんどん増えていき、ひどい時は1ヶ月待ちになることもあります。

 

急に暑くなると、みんなが一斉にエアコンを使い出して修理件数が爆発します。

シーズン初期に多い故障が 動かない 冷えない です。

いざ暑くなってエアコンをつけたけど冷えないと相当腹も立ちます。

 

エアコンは使っていなくても故障します。

5月から6月上旬までにいちどエアコンの運転の確認をしてください。

もし故障していても待つことなく修理ができて、シーズン本番には快適に過ごせるはずです。

 

エアコンの点検のポイント

動くか?冷えるか?水は排水してるか?です。

 

まずは、リモコンで冷房にして運転してみましょう!

温度設定も一番下まで下げてください。部屋の温度よりエアコンの設定温度のほうが高いと動きません。

 

動かない場合

リモコンを操作してもエアコンが反応しない時は、エアコン本体の「応急スイッチ」を押してみてください。

それでも動かない時は、まずコンセントブレーカーを確認してください。

特にブレーカーはエアコン専用ブレーカーになっていることが多いです。

エアコン室内機に電源の入り切りスイッチがついてある場合もあります。

電源が来ているのにエアコンが動かない時は修理が必要です。

 

応急スイッチでエアコンが動いた時は、リモコンの故障が考えられます。

結構多いのが電池切れや、電池の液漏れです。リモコンの液晶がついているか確認しましょう。

電池切れや液漏れは保証の対象外になります。

サービスマンに修理に来てもらい、原因が「電池切れ・液漏れ」の場合は出張費と点検費が有料になります。(安くても五千円ぐらい)

同じエアコンが2台ついている時は、リモコンがそれぞれのエアコン専用に設定されていることもあります。他のリモコンと交換してみましょう。

リモコンの信号が出ているかどうかは、携帯やデジカメで確認できます。

携帯のカメラやデジカメでリモコンのこの部分を映しながら、リモコンのボタンを押すと一瞬光ります。(赤外線式のリモコンのみ)

 

液漏れでリモコンが故障した場合、保証が効かないので新しいリモコンは有料になります。

結構高い上にサービスマンに持ってきてもらうとさらに出張費もかかります。

 

液漏れしないようにリモコンにはアルカリ電池じゃなく「マンガン電池」を使いましょう。

もし壊れてしまったら汎用リモコンにするのもいいかもしれません。

ネットやホームセンターで千円以下で買えて、設定は必要ですがどのメーカーでも使えます。

 

冷えない場合

室外機は動いていますか?

コンセントを挿した直後や運転を切り替えた時は、保護装置で3分ほど室外機は動きません。

リモコンが「冷房」で「設定温度が最低」になっていることも確認してください。

部屋の温度が20度以下だと動きません。暖かい日に点検しましょう。

 

室外機が動かないまま、しばらくその状態のままで運転していると、エラーが出ることがあります。

その場合、運転ランプの点滅回数やリモコンから「エラーコード」を調べることができます。(メーカーごとで調べ方は違います。説明書を確認してください)

修理を依頼するときに「エラーコード」がわかると修理がとてもスムーズに行えます。

想定される部品を持って行ってその日のうちに修理を完了できます。

 

室外機が動いているけど冷えない場合もそのまま運転しているとエラーが出ることがあります。

しばらく運転していても全く冷たい風が出てこない場合は、修理を依頼するときにその旨を伝えてください。

 

 

冷えが悪い場合

意外と多いのが、「フィルターの詰まり」「弱風で運転している」です。

 

フィルターが詰まっていると風が弱くなります。

キッチンの近くのエアコンや、部屋で焼肉等の料理をするエアコンのフィルターにはかなりのが付きます。

フィルターが油でベタベタするときや、汚れが落ちにくい時は洗剤を使って水洗いをしてください。

自動フィルター掃除の機能が付いていても、油汚れは取れません。これも洗剤で水洗いすると綺麗になります。

結構「内部クリーン」機能を自動フィルター掃除機能のことだと思っている人もいます。

「内部クリーン」はカビの発生を抑えるために室内機の熱交換器を強制的に乾かす機能で、フィルターとは全く関係ありません

「内部クリーン」は冷房を停止した後に、送風と暖房を繰り返します。

寝る前に冷房を停止すると、内部クリーン運転のために室温が上がったりします。

「OFFタイマー」を使えば冷房が停止した後、内部クリーン運転しないため、寝る前に冷房を停止する時は30分でもOFFタイマーを使うことで快適に寝ることができます。

 

フィルターは綺麗だけど、エアコンの風切音が大きい・エアコンの吹き出し口に手をかざしてみて均等に風が出ていない時はエアコンの洗浄が必要です。

自分でできる「エアコン洗浄スプレー」もありますが、故障やドレン詰まりの原因になるリスクが高い割に効果が小さいのであまりお勧めできません。

熱交換器が汚れている時は、それ以上に「洗浄スプレー」で掃除ができないファンも汚れています。

専門業者にお願いしましょう。

シーズンオフなら時間をかけて綺麗にしてくれますよ!

 

どうしても「エアコン洗浄スプレー」を使いたい人は、ドレン(排水)がバンバン出る夏に使用してください。

排水が出ない時期にすると、流れた汚れが排水管の中で固まってドレン詰まりを起こすことが非常に多くなります。

スプレーした後は冷房をしばらく使って、しっかり汚れを流しておきましょう!

 

 

エアコンを弱風で運転しているとなかなか部屋は冷えてきません。

省エネのために弱風で使用しても実は逆に電気代は高くなります。

エアコンの電気代は室外機が動いている時が一番かかります。

今のエアコンは、一気に冷やして室外機の運転をとめています。

弱風で運転すると部屋がなかなか冷えていかないので、室外機は長く回り続けます。

風量は「自動」でエアコンを使うのが一番電気代は安くなります。

 

 

排水していない場合

それなりの気温と湿度があれば、30分から一時間ぐらいでドレンホースから水が排水されます。

ドレンホースが詰まっていると、エアコン室内機から水が落ちてきます。

「ドレン詰まり」の修理はシーズン中ずっと続きます。

しかも「ドレン詰まり」の修理は保証が効きません!

ルームエアコンにはドレン詰まりによる水漏れのリスクがあります。

このことは説明書にも明記されています。

ドレン詰まりでエアコンが水漏れを起こして、下に置いてあったテレビやパソコンなどの電化製品が濡れて故障してもメーカーは保証しません。お客様の責任になります。

 

エアコンの下に濡れて困るものは置かないようにしましょう!

 

ドレン詰まりの修理は保証が効かないので、最低でも6千円ぐらいは必要です。

詰まりの原因は「汚れ」と「スライム(バイオフィルム)」です。それらが少しずつ溜まっていき、最後は詰まります。

そのため、設置してすぐに水漏れを起こすのは工事不良の可能性があります。

設置後間もない時は、購入した店に相談してみましょう。

 

ドレンパイプの先が壁や地面に突き当たってたり、土に埋もれたりしている時は浮かせたり、短く切ってしまいましょう。

ごくまれに植木用などで排水を容器に貯める方もおられます。

その場合、ホースが容器内の水に浸かっていると、エアーが噛んだりして室内機から水が溢れます。

 

ドレン詰まりを自分で直す場合は「サクションポンプ」がネットなどで安く手に入ります。

プロも使用しています。

それでもダメなら修理を依頼するしかありません。

 

修理を依頼する時は?

修理を依頼する時は、まず購入したお店に相談してみましょう。

賃貸で元からついているエアコンは大家さんや管理会社に連絡しましょう。

 

メーカー保証は1年です。(冷媒回路は5年)

家電屋での購入は5年、10年と独自に長い保証を設けていることがほとんどです。

いきなりメーカーに依頼しても、家電屋の保証を使う時は家電屋さんへの連絡が必要になることがあります。

購入店に連絡すると、購入店がメーカーに依頼をかけてくれます。

その後、サービスセンターから日程の調整の連絡がきます。

購入店への連絡、サービスセンターからの連絡のときになるべく詳しく状況を説明してください。

(エラー番号や運転ランプの点滅回数。室外機が動いているか動いていない。フィルターや電池、設定の状況など)

修理する側からすればものすごく助かります!

想定される部品を発注してその日にスムーズに修理できます。

 

電池切れや液漏れ、フィルターの詰まり、ドレンの詰まりは保証が効きません。

出張費と点検費がかかります。

 

暑くなってからエアコンが動かないと相当腹も立つし、電池切れなどを確認する余裕もなくなります。

しかも、タイミングが悪いとそこから2週間以上も修理を待たなくてはいけません。

 

そうならないためにも、シーズン前の5月から6月上旬ごろに一度エアコンの点検をしてみてください。

各メーカーもこの事をもっと宣伝するべきだと思います。

 

ありがとうございました。