エアコンの入れ替え(4方向カセット)のコツ part3  仕上げ編

  • 2020年3月10日
  • 工事
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こんにちは黒犬です。

 

前回でようやく、新しい室内機が吊れたので、仕上げていきます。

 

 

室内機が吊れたら、まず最初に配管を接続しましょう

 

室内機 室外機の全ての配管が接続できたら、ガス漏れをしないか確認するために 窒素で機密検査をします。

 

漏れがなければ、窒素を抜いて 真空引き→ (必要ならフロンガス充填)→ 試運転と時間のかかる作業が続きます。

 

なので、機密検査を早くできれば、その分早く工事が終わります。

 

 

 

配管のフレアを接続をします。

 

フレアナットは必ず、手で奥まで締めてください。

 

硬いからといって工具でグイグイ締めるとフレアが伸びてフロンガスが漏れます。

 

手で締めたらモンキーレンチなどを2本使い、グイッと締めます。

 

 

配管のサイズごとに適正トルクがあり、緩いとフロンガスが漏れるし、締めすぎると後にナットが割れたり配管がちぎれたりします。

 

 

最初はトルクレンチを使い、力加減を覚えましょう。

 

 

ついでに配管に断熱材を巻きます

 

 

断熱材を巻いたら、最初に室内機と反対側(写真の1番)の結束バンドを締めてください。

 

室内機側を先に締めると、結束バンドを締めたときに断熱材がずれて、室内機と断熱材の間に隙間ができる事があります。

 

 

夏になると結露して、水漏れの原因になります。

 

 

ドレン配管をつなぎます。

 

さて、ドレン配管は上手に仕込めたでしょうか?

 

 

ありがとうございます。 ドンピシャです。

 

塩ビノリを塗って接着します。

 

塩ビノリを塗るときは、狭い隙間で見えにくい作業になります。

 

見えにくいからといって真下から覗き込んで、塩ビノリを塗るのは非常に危険です!!!

 

 

以前、真下から覗き込んでノリを塗っていると、垂れた塩ビのりが目に入った事がありました。

 

びっくりしてギュッと目をつむりました。 

 

塩ビのりは嫌気性なので、空気が遮断されると急速に固まります。

 

 

目をつむった瞬間にまぶたが接着されました。

 

 

相当目に染みるので、ボロボロ泣きながら指でまぶたをこじ開けました。

 

相当焦るので気をつけましょう!

 

 

ドレン配管の根本にも断熱材を巻きましょう。

 

 

端子台に電線をつなぎます。

 

メーカーによっては端子台の端子を挟む下に丸い溝がある時があります

 

 

VA線(Fケーブル)専用の溝です。

 

差し込んで締めるだけの簡単なお仕事です。

 

より線は上側の板と押さえビスの間で挟みます。

 

単線1本を上側の板と押さえビスの間に挟むと。押さえビスの板が斜めになりNGです。締め込むと端子台が割れます。

 

どうしても溝に差し込みたくない人は、のの字曲げをするか2本入れてください。

 

 

信号線の色の順番は、会社によって違うので必ず確認してください。

 

 

我社では  1 2 3 を赤 白 黒でやってます。

 

 

線を引っ張っても外れにくいように弛ませて固定しましょう。 

 

 

将来、他の業者さんが天井内の作業で線を引っ張るかもしれません。

 

 

 

吊りボルトの高さは、室内機を吊った後もう一回メジャーで測ります。

 

 

吊るときに手が当たってナットがズレていたり、室内機の荷がかかって高さが変わることもあります。

 

 

ナットを閉めたら最後にパネルをつけましょう。

 

コーナーパネルのビスを緩めて、コーナーパネルを外します。

 

この丸い穴がドレン側です。

 

 

向きを合わせてフックを引っ掛けてパネルを吊ります。

 

最近はひっかけ金具が付いているのが多いですね。

 

固定のビスをゆるく閉めて位置を微調整して本締めします。 

 

  

 

コーナパネルの落下防止のリボンをひっかけます。

 

 

日立のエアコンはパネルをぶら下げる前にリボンをつけないと後で苦労します。

 

 

コーナーパネルの爪を全て差し込んではめます。

 

パネルの爪が入っていないと

 

これが

 

こうなります。

 

 

 

グリルをひっかけて

 

完成です!お疲れ様でした!

 

 

 

4方向の室内機の入れ替えは以上です。

 

 

実際の作業では、リモコンを交換したり室内機を運んだりフロンガスを回収したりしてます。

 

 

各メーカー 会社 お客様 それぞれの「こうやってください」という仕様があります。

 

一つ一つの現場で、仕様を確認しながら作業してください。

 

思い込みで仕事をして、後で手直しをしなくてはいけなくなると非常に辛いです。

 

面倒でもいちいち確認しながら、手直しのない仕事が一番早いのです。

 

 

 

 

ありがとうございました。