こんにちは黒犬です。
前回の続きで、4方向カセットの入れ替えをしていきます。
今回のポイントは
最初にきちんと位置出しをする
配管 ドレンにあそびを作る
です。
まずは床の養生の上のゴミを掃除しましょう。
ビスなんかの硬いものは、踏んだら床に傷がついちゃうし、
石膏ボードの粉を踏むと、歩いたとこをに足跡が残って後が大変です。
下がゴミだらけだと、ネジを落としたりしたら探すのも大変です。
掃除しながら 片付けながら作業するのが、実は最速です。
4方向の入れ替えなので、今回は開口寸法の変更はありません。
最初に吊りボルトの位置を出していきます。(スミだし)
新しい室内機の開口寸法と吊りボルト寸法は、室内機の箱や工事説明書で確認しましょう。
今回の開口寸法 900×900㎜
吊りボルト寸法は 800×680㎜ となります。
まず、開口寸法のセンターの450㎜に印を入れて…。
と、位置を決めて行くより少し早い方法があります。
900×900㎜のセンターに800×680㎜の寸法を出したいので、
900-800=100 100÷2=50
900-680=220 260÷2=110
となるので、開口の角から 50㎜ 110㎜の位置に印を書いていきます。
こうです。
その時、室内機の向きに気をつけましょう!
僕はドレン管がシンプルになるように向きを決めます。
入れた印の位置に吊りボルトを下ろします。
今回はボルトが穴あきアングルで固定してあったので、少しずらすだけでした。
ドレン管を仕込んでいきます。
工事説明書で室内機の吊り高さを確認します。
天井の下面から室内機の吊り金具(ネコ)の高さを確認します。
今回は110㎜でした。
吊りボルトの位置と、吊り金具の高さは確定したので、室内機本体でボルトの位置からドレン管の着地位置を測ります。
ボルトから内に50㎜ 外に50㎜
吊り金具から上に90㎜(天井から吊り金具までは110㎜なので、天井から200㎜)です。
その位置にドレン管を持っていきたいので、天井と吊りボルトに印を入れます。
入れた印(スミ)にドレン管をVP25という塩ビ管で、配管を作っていきます。
90°継手(ジョイント)のことをエルボと呼びます。
エルボにはあらかじめ断熱材を巻いておきましょう。
色々巻き方がありますが
斜めに切って差し込む場合は断熱材の長さは120㎜
こんな感じで作るときは150㎜ぐらいで断熱材を切ります。
しっかりテープで固定します。
もちろんエルボ専用の断熱材もありますよ。
断熱材同士が隙間なく密着しているのが理想ですが、少しぐらいの隙間は構いません。
隙間の空気が断熱材になります。
ただし、テープで密封されていないといけません。
冬や冷たいドレン水が通ると断熱材は縮むのでテープを幅広く巻きましょう。
では、仮組みしていきます。
塩ビ配管は専用の接着剤(塩ビのり)で接着していきます。
継手と塩ビ管、せれぞれに塩ビノリを塗って差し込みます。
塩ビのりは嫌気性なので、空気に晒しているとなかなか固まりませんが、
密着させて空気を遮断するとあっという間に強力に固まります。
角度が自由に変えれるように、接着しない箇所を残しながら組んでいきます。
最初に決めた位置に組めたら根本以外を塩ビのりで固定しましょう。
エルボ以外の部分に断熱材を巻きますが、天井の中ではなく下の明るく広いところで巻く方が早くて楽です。
なので、固定していない根元を外して床で巻いちゃいます。
接着のし忘れがないか確認も忘れないで!
一気にそれぞれの寸法で断熱を切り
しっかりテープを巻きましょう。
よく見ると、フレキを反対の端がエルボではなく、ソケットになっています。
はい、やらかしてます。
実は途中を短く切りすぎて接着しちゃったので、ソケットで延長してます。
最後に、スミ出し通りに固定します。
冷媒配管も同じようにスミを出してフレア加工しておきます。
ゴミが入らないようにテープを忘れずに。
冷媒配管はS字やL字に曲げたりして、動きに遊びを作っておきましょう。
室内機に対して配管が一直線で遊びがないと、きっちり位置を出さないと接続が困難になったり開口から歪んで室内機がぶら下がったりします。
同様にドレン管も奥に少し動く遊びを作っておきましょう。
最後に吊りボルトに ナット ワッシャーを取り付けます。
三菱や日立は上側のワッシャーが落ちてこないようにクッション材のシールが貼ってあります。
反対側は両面テープが見えますね。
このワッシャーはテープ側を下向きにしてボルトに通します。
両面テープ側を上向きでボルトに通すと、ボルトの端っこにクッション材がひっついて剥がれます。
ワッシャーが落ちないようについてるクッション材が剥がれてワッシャーが落ちてしまいます。
下側のワッシャーとナットを入れたら、吊り金具の高さをざっと出しておきましょう。
電線を延長しなくてていけない場合は、先に延長しておきます。
ようやく、新しい室内機を吊る準備が出来ました。
最後に必ず天井の中を確認しましょう。
ゴミや忘れ物がないかです。
昔、一台仕上げて2台目の途中でフレアツールがないのに気がつきました。
天井に点検口も無く、せっかく付けたパネルを外して狭い隙間に鏡を入れて探して、最後は手探りで救出しました。
天井の中にはメジャーや工具なんかが結構ありますよ。
助っ人を呼んで二人で室内機を吊ります。
よっこいしょーいち!!
吊りボルト ドレン 配管の位置の出し方がわかると室内機の交換は簡単でスムーズにできます。
ドレンと配管にある程度のあそびをもたせると、取り付けが楽で室内機が変に曲がったりを防げます。
次は配管ドレンを接続して仕上げていきましょう!
ありがとうございました。
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