天埋め、ビルトインタイプのエアコンは、交換時に天井を落として補修が必要なことがあります。
ジプトーンならホームセンターで手に入って補修も簡単です。
実は「化粧張り」してある二重天井も、大きなホームセンターなら材料も手に入り補修可能です。
自分達で簡単な「二重天井」の補修が出来れば仕事の幅も広がりますね。
「天埋めタイプの全熱交換器」を交換して、天井補修をしたのでこの記事で紹介します。
化粧張りの天井
ジプトーン天井なら一つずつのパネルもビスも見えてます。
化粧張りがしてある二重天井は一体感があり、ビスも何も見えません。
よーく目を凝らすと格子状にパネルが見えます。
吸音性に優れて高級感もあるので、ホテルや商業施設の天井に使われます。
一坪が一箱で販売されています。
天井を開口する
開口するには、天井の中を覗いてみて「機械」の位置を調べないといけません。
点検行から覗くと、交換する「ロスナイ」は蛍光灯の上だったので、蛍光灯を外して正確な位置を出して開口していきます。
開口寸法は、作業のしやすさと天井補修のしやすさを考慮して決めます。
いい感じに蛍光灯の穴が使えそうなので、そこから「ボードカッター」で開口していきます。
化粧ボードを剥がす
化粧ボードの寸法は 300×600mm か 303×606mm です。
この寸法での補修になるので、開口部にかかる半端な寸法の化粧ボードは剥がしていきます。
化粧ボードは「木工ボンド」と「タッカー」で固定されています。
「スクレーパー」でガシガシ剥がしていきます。
ただ、そのまま剥がすと化粧ボードの合わせ目が痛みます。
残しておく化粧ボードの端っこがガリガリにめくれてしまうのです。
なので、残す化粧ボードから5mmほど離れた位置をカッターナイフで切って保護します。
化粧ボードはカッターナイフで簡単に切れます。
捨て張りの石膏ボードに「木工ボンド」が残るのでスクレーパーで平らに削ります。
Mバー・親バーを切り、
化粧ボードを全て剥がすとこんな感じになります。
この状態になるまでかなりの粉やゴミが落ちます。
一旦養生を変えるか綺麗に掃除をしましょう!
天井を復旧するよ
機械が入れ替わったら天井を復旧します。
忘れ物があったら、後から相当辛いので天井の中をしっかり確認しておきましょう!
新しいロスナイが入りました。
ロスナイの記事はこちらも見てください。
全熱交換器(ロスナイ)の交換 空調機のOA・EA・SA・RAって何?
下地を作る
Mバー、親バーを使って下地を組みます。
Mバー・親バーを切るにはこの「倍力ハサミ」がお勧めです。
値段は高いですが、性能は抜群です。
コンパクトなのもお気に入りです。
捨て張りを貼る
Mバーで組んだ下地に石膏ボードをビスで貼ります。
石膏ボードは 9.5mmです。
ボードの合わせ目に多少隙間ができていても問題ありません。
捨て張りのボードに下地のMバーの位置を書いておくとビス打ちが楽になります。
化粧ボードを貼る
化粧ボードは サイズが 300×600mm 303×606mm があり、
厚みもそれぞれ 9mm と 12mm があります。
化粧ボードは4種類あるので、現地で寸法を測って合うやつを買ってこなきゃいけません。
取り付けは「木工ボンド」と「タッカー」で行います。
化粧ボードの厚みが12mmの時は「エアータッカー」を使用した方がいいです。
化粧ボードの裏に「木工ボンド」をチョンチョンと付けていきます。
「多い方がいい!」と大量にべったり塗るのはNGです!
乾く前に落ちます。
天井に残ってる「木工ボンド」の跡を参考に9カ所ほど付けます。
貼り付けたい位置に置いたら「タッカー」でバシバシ打ちます。
ランダムにバンバン打てばOKです。
「タッカー」の針は幅が4mmなのでどこに打ったか見えません。
これも、化粧ボードを剥がしたときのタッカーが参考になると思います。
「本職から習え!」です。
開口部は貼った後にカッターでザクザク切ります。
ジプトーンはキツキツに詰めて張らないとしんどい時がありますが、化粧ボードは非常に柔らかいので押さえつけて貼ると、最後に隙間ができます。
外した、蛍光灯・火報を戻したら完成です。
まとめ
一カ所、二カ所の簡単な二重天井の補修なら簡単にできます。
凹凸があるリブ天井や補修が多い場合は、迷わず天井屋さんを呼んだ方が間違い無いです。
自分達で天井補修もできると仕事の幅も広がるし、開口寸法が変わる時にも選択肢が増えます。
やってみると意外とできるもんなので、ぜひ挑戦してみてください!
ありがとうございました!